新入社員研修、リニューアルしてみた。
2024年4月20日 投稿
こんにちは!山口製作所の山下です。
4月の新年度が始まったかと思えば、あっという間に1か月が経ちましたね。
今年度、山口製作所には7名!
高校卒の18歳から大学院卒の24歳まで、幅広い年齢の方が入社してくれました。
例年の入社数は1~2名であり、7名の入社は約30年ぶりのことだそうです!
そこで今回は、4月の1週目に行われた新入社員研修について。
研修内容の立案から当日の様子までを詳しくお話しします。
課題山積み!?昨年までの研修制度
みなさんの会社はどのような研修を行いますか?
当社は昨年まで、新入社員研修を1日しか設けていませんでした。
新入社員は入社初日に会社や各部署の説明を受け、
翌日からはすぐに配属先へ。
配属後は早速業務を覚えはじめるだけでなく、ツールの使用方法やビジネスマナーなどは、業務と同時進行で先輩から学ぶOJT中心のスタイルでした。
しかし、この研修方法にはいくつかの問題がありました。
✅業務が単なる作業になってしまう傾向にある
会社や製品に対する知識を深く学ぶことなく業務を引き継ぐため、業務の背景や意義を十分に理解できないまま取り組んでしまう傾向にありました。
✅他部署とのコミュニケーションが希薄
入社2日目で配属になるため、他部署の先輩や同期入社のメンバーと交流する機会が少なく、先輩方と気兼ねなくお話しできるようになるまでにかなりの時間がかかりました。
✅教育担当の負担が大きい
新入社員が入ってきた部署の先輩は、研修の内容からスケジューリングまでの全てを通常業務と並行して行なっており、大きな負担がかかっていました。
新卒を大抜擢!研修内容改善計画
今年は新入社員が例年に比べて多いこともあり、研修改善に着手することになりました。
改善に対する立案者は副社長の山口泰三さん。
そして副社長から研修内容の改善を託されたのは、なんと23卒の小澤くんでした。(noteの運用も一緒にやってくれている、私の同期です!)
副社長が自ら立ち上げて関与してくれる点も、若手を抜擢してくれる環境も、当社らしい面白い点だなと思います。
このプロジェクトには2名の先輩社員も加わり、新入社員と会社の双方にとって有益な研修になるよう、何度も話し合いが重ねられました。
今回の記事では、実施した研修の中から4つの施策についてお話しします!
施策① 部長との交流会
新入社員にとって、年齢の離れた上司に話しかけに行くのは、少しハードルが高いことですよね。
しかし、上司との円滑な関係は、業務をスムーズに遂行する上で欠かせないポイントです。
そこで、研修初日は”部長との交流”をテーマに。
日中は6部署の各部長による仕事内容や部署の説明会と、夕方は任意参加の形で交流会を開催しました。
交流会の参加メンバーは
社長・副社長・部長(7名)・新入社員(7名)・1月入社メンバー(3名)の計19名。
私も1月入社メンバーとして参加させていただいたのですが、
新入社員とも部長とも仲が深まり、とてもいい機会でした!
新入社員も緊張で固くなることなく、フランクにお話ししており、
このような会を行うことで、風通しのよい環境が作られていくのだと実感しました。
施策② グループワークで主体性 & 同期の連帯感向上!
今回の研修のメインイベントはグループワークです。
ルールや内容はこちら↓
このグループワークは、プロジェクトチームによる4つのアイディア(新入社員に対する想い)が合わさって実現されました。
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①積極的に発言をしてほしい
②同期同士で仲良くなってもらいたい
③先輩社員との交流の機会を作りたい
④配属前にツールの使い方をマスターしてほしい
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特に重要視されたのは、①の積極性です。
これは、当社の社長の考えが関係しています。
社長は積極性・主体性を大切にしており、「手を挙げてくれたら全力で後押ししたい!」というのがポリシーです。
したがって、入社当初から受け身の姿勢ではなく、積極的に発言してほしいというチームの思いがありました。
「新入社員が早く社内に溶け込むための施策を考えよ」という新入社員自身が関わる課題をテーマにしたこともポイントです。
企画当初は、「出会ったばかりの新入社員がアイデアを出し合ってくれるかな」と不安に思っていたそうですが、当日は和気藹々と楽しそうに意見を出し合っている姿が見られました。
私もプレゼン資料を拝見したのですが、施策内容だけでなくテーマに対する前提が擦り合わせられていたり、スライドの構成が整っていたりと、プレゼンのクオリティの高さに驚きました。
プレゼン経験が豊富な新入社員がチームを牽引していたそうです。
新入社員全員のプレゼンスキルが上がる機会にもなったのではないかと思います。
施策③ 自社製品を知ろう!製造研修
昨年までの大きな課題「業務が単なる作業になってしまう傾向がある」を解決すべく、グループワークの翌日は、製造部の部長による製造研修を行いました。
内容は、製品や機械の説明、ものづくり現場で使う単語の学習。
更に、実際に作業標準書を作るワークも実施しました。
展示室や工場の隅々を回って説明を受けたそうで、
新入社員からは「製造研修を行ったおかげで、自社製品について知れたのはもちろん、製造現場と自分の仕事の関わりのイメージがつきやすくなった!」という声が上がっています。
施策④ フレッシュマン制度の導入で配属後のケア
最後に、配属後の研修になりますが、新入社員のメンターとして先輩が伴走する制度、『フレッシュマン制度』を導入しました。
各部署の先輩にお願いし、6月末までの間、定期的に新入社員との面談の時間を作ってもらっています。
今までは業務に対するサポートに偏っていましたが、今年からは業務だけでなく、心理的サポートも行っています。
研修を終えて
新入社員に今回の研修に対するアンケートをとったところ、最も多かったのは同期との仲の深まりに対するポジティブな意見でした。
配属先はバラバラですが、お昼は食堂に集まって一緒にお弁当を食べている様子をよく目にします。
5月中に全員でごはんに行く約束もしているそうです!
これからも横のつながりを大切に、仕事に励んでほしいなと思っています。
最後に、今回のプロジェクトリーダーを担った小澤くんに感想を聞いてみました!
プロジェクトチームは早速、研修の振り返りと改善案の作成まで行なっており、来年以降さらに充実した研修にしようと動き始めているようです。
研修以外にも、当社では様々な改善計画を行なっています。
これからたくさん投稿していこうと思っていますので、お楽しみに!
それでは、また次の投稿で〜!